「黙秘権」とはどういう意味?「黙秘権」のメリットとデメリット、行使の認められない場合についてたっぷりご紹介!

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刑事ドラマや、ワイドショーで話題の事件などで、
ときどき耳にする「黙秘権」

黙っていてもオーケー、なんてお得な権利なんだ!?

・・・と思いきや、その権利を行使することによる
デメリットもあるというのです!

しかも、黙秘権が認められないこともあるとか・・・。

そんな「黙秘権」について、さまざまなことをご紹介します!

「黙秘権」とは?

黙秘権の意味とは?行使のメリットとデメリットを紹介!1

「黙秘」とは、「何も言わないで、黙っていること」
その字のとおり、何かを秘密にして黙っておくことを意味するんですね。

日本国憲法は、「黙秘権」について認めています。

これは、被告人(犯人かもしれない、と疑われている人)が、
何も言わずに黙っていることができるという権利です。

よく、刑事ドラマなどで、被告人に
ウソの自白をするよう仕向けるシーンがありますね。

刑事が怒鳴ったり机を叩いたりすることで、
被告人がしぶしぶ罪を認めてしまうのです。

あのように、えん罪(罪を犯していないのに、犯人になり逮捕されてしまうこと)
起こるのを防ぐ役割があるんです。

また、日本国憲法には、「自由権」や「自己決定権」というものがあります。
皆、自分が何をしゃべるのかを自由に決めることができるのです。

黙秘権の意味とは?行使のメリットとデメリットを紹介!2

でも、黙秘を貫くことがあらゆる状況で被告にとって
有益になるとは限らないんですよね・・・。

次ではメリットとデメリットについて紹介します!

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黙秘権を行使することによるメリット・デメリットは?

○メリット

えん罪を防止することができる
 上でも書いたように、いわれのない罪に問われる可能性が下がります。

・自分にとって不利益になるような発言をしなくてもいい。
 無理やり、ウソの自白をさせられることがなくなることはもちろん、
 のちのち法廷で自分が不利になる可能性を下げることができます。

×デメリット

・黙秘しても意味がない場合がある。
 他にはっきりとした証拠が出揃っていると、
 被告人の発言があろうとなかろうと、
 その人は罪に問われることになります。

・有罪になった時に、
 情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)ができないと判断される。
 
 情状酌量とは、裁判官などが、
 犯人の持つさまざまな事情まで考え、刑を軽くすることです。
 
 もしかしたら、
 「事件を起こしてしまうどうしようもない理由があったのかも!」
 と。
 
 ですが、黙秘権を行使していると、裁判官などから自分にとって
 都合の悪いことだから言わなかったんだ=反省していない!
 と思われてしまう確率が高くなるのです!

黙秘権の意味とは?行使のメリットとデメリットを紹介!3

以上のように、デメリットはあるものの、
黙秘権は基本的に被告人のために与えられた権利です。

でも、その権利自体を被告が知らなかったら
アンフェアですよね。

あなたは洋画を見ていて、こんなセリフをよく聞きませんでしたか?

犯人を逮捕する場面で、

「君には黙秘権がある。以降の供述は裁判で不利な証拠として…」
うんぬんかんぬん、という決まり文句です。

ある意味見飽きた(?)シーンですが、
アレって現実的に実は結構重要なことだったということが分かります。

(日本の場合、取調べする際に告知することがほとんど)。

次はその黙秘権の告知について紹介します!

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「ミランダ警告」って、何?――黙秘権の告知の必要性

裁判官は、公判廷で、被告人に対して
必ず「黙秘権の告知」を行わなければなりません

 公判廷 … 法廷のこと。裁判官や弁護士と一緒に、
 事件について話し合う場所です。

この告知をしていないと、その話し合いがなかったことになる!
というルールがあります。

これを、「ミランダ警告」といいます。

ミランダ警告で必要と定められている内容は、「黙秘権の告知」の他に、

  • 「供述は、法廷であなたに不利な証拠になる場合がある」
  • 「あなたは、弁護士の立ち会いを求める権利を持っている」
  • 「弁護士の立ち会いを求めるだけのお金を持っていないときは、
     国選弁護人(国が選んだ弁護士)をつけてもらう権利がある」

の3つがあります。

黙秘権の告知を含むミランダ警告は、
必須条件といっても過言ではないのです。

黙秘権の意味とは?行使のメリットとデメリットを紹介!4

皆に認められているはずの黙秘権を認めない!?

憲法でも保障されている「黙秘権」ですが、
それが認められない場合があります。

えっ、憲法があるのに!?

ちょっとビックリですよね。よっぽど特別な理由が必要だと想像できます。

ではその特別な理由とは・・・

被告人が黙秘を続けると、公共の安全が保障できない

という場合です!

テロ事件などの場合、被告人が黙秘権を行使していると、
そのまま次のテロ事件が起こってしまうかもしれません。

そうなると、多くの人の命が奪われてしまいます。

もしかすると、外国にまで及んで、
重大事件へと発展してしまうかもしれないのです。

そういう、とんでもなくひどい世の中になってしまわないように…

非常に限定的ですが、黙秘権を認めず、
被告人の発言を要求する場合もあるということです。

少なくとも、アメリカにおいては、
このことが意味するのは拷問もやむを得ないということです。

なんだか映画のようなレベルの話ですが、
実際、本当に例外的な話なので、
豆知識程度に覚えておくといいかもしれませんね。

豆知識ついでになりますが、

「黙秘権」を英語でいうと何になるのか
あなたは知っていますか?

検索する人が多いようなので軽く触れておきます!

答えはいくつかありますが・・・

right to keep silent / right to remain silent などがあります。

`right’には、「右」という意味のほかに、「権利」という意味があります。
ちょっと意外ですよね。

”right to keep silent”(黙秘権)に興味深々のアナタにオススメの映画作品があります!

『黙秘』(原題:Dolores Claiborne)(ドロレス・クレイボーン)
スティーブン・キング原作のアメリカ映画です。

スティーブン・キングといえば、
『ショーシャンクの空に』や『ミザリー』、『スタンド・バイ・ミー』など、
ホラーからヒューマンまで描く方として有名ですね。

この作品では、ドロレスという女性が夫殺しの罪に問われ、
黙秘権を行使しています。

黙秘をテーマにした映画としてメチャクチャ有名で、
私も見たことがあります。

ちょっと鬱になるようなトーンですが、
とても深い内容の映画で、一般的にも非常に評価の高い作品です。

映画好きで、これをまだ見たことがない人には
胸を張っておすすめできます!

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